土地、家を選ぶ

 分譲地など土地を日曜日や祭日に見に行く人が多い。大半のサラリーマンにとっては仕方のないことですが、日曜、祭日の検分では大切な所を見逃して失敗することが多いから要注意です。
 たとえば近所に基地などがある場所の騒音は訓練が休みの日曜日ではわからないし、工場が近辺にあってもやはり騒音の度合いはわからない。日曜以外なら役所も開いているから、目的の土地の評価や周囲の公共施設について尋ねるのも大切です。電車や交通の混み具合も平日でなければわかりません。もちろん、広告に載っている通勤所用時間以外に、時刻表で電車の本数や終電も調べておきましょう。
 また雨の日に、周囲の水はけ等、晴れた日にはわからない所を見ることも忘れずに。ともかく契約前には必ずウィークデーに自分の足で、通勤するのと同じルートで土地を確かめに行くべきです。

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 住宅メーカーのパンフレットでそのメーカーの作る建物をすべて理解できると思ったら大間違いです。パンフレットは旅館の客引きと同じで、建物そのものの細かい説明は営業マンの役割です。だからたいていの人がよくやるように各種のパンフレットを集めて比較検討しようと思っても無理です。
 むしろ最初から営業マンに当り、会社の体質、営業マンの質、人柄をテストしてしまうほうが、住みよい住宅への近道ではないでしょうか。
 プレハブ住宅に安っぽい、頑丈じゃない、といった偏見をもっている人がいますが、本当に腕のいい信頼できる大工さんの少なくなった昨今、プレハブは安心できる工法。というのは、プレハブ住宅は基本のパネルや柱、梁が一括して工場で作られ、品質が一定で精度も高い。在来工法ではわかりにくい手抜きも、機械生産だから心配ありません。外観も工夫されて、時代にマッチした住宅としてすすめたい。
 一戸建てもマンションもそれぞれに一長一短がありますが、限られた予算内で比べてみるとマンションは通勤に便利だがスペースが狭い、一戸建ては広くて環境はいいが都心から遠いということになるでしょう。
 すべての希望を満たした住宅などはありえないのですから、要はあなたがもっとも必要とする条件は通勤距離か、スペースか、子供の教育の問題か、等を整理したうえで、それに合った物件を選ぶことです。
 たとえば働き盛りのあなたが、何よりも通勤に便利な場所に居を構えたいと思ったら、多少のスペースの狭さは我慢しなければならないのは当然です。
 あるいは予算さえ許せば、安い郊外に一戸建てを購入して、主人は都心のワンルームマンションから通勤し、週末に自宅へ帰る方法もあります。
 あれもこれも、ではなく、何をより重要視するかに合わせて選ぶのです。ただ将来の転売にはマンションの方が市場性が高いということを頭に入れておいた方がいいでしょう。
 展示場やマンションのモデルルームを見に行って、その雰囲気に満足するのみで住宅の実質を全く見ていない人が多いのに驚かされます。これらの展示場には、しゃれた家具が適度の量ですっきりと配置されていますが、そんなにすっきり手持ちの家具を納められるかよく見極めてほしい。展示場では図面や巻尺も用意してスペースの実際の広さを把握し、梁やコンセント、スイッチの位置も納かくチェックして、装飾的なインテリアの下地を見抜く必要があります。
 大手業者の住宅は高い、とあなたは尻込みしていないでしょうか。確かに大手の住宅は高いかもしれません。しかし住宅の高い安いは目先の値段では決められません。たとえば建築中に資材が急騰したり、地震などの災害があった場合、メンツを重視する大手は見積もりの変更もなく、補修も素早くします。一生の買い物である住宅、長い視点に立って、どの業者に頼むのが一番得か、よく考えてから決めてほしいものです。
 乾燥機がついている、とか吹き抜けが素敵といった見た目の美しさや便利な設備にひかれて建売住宅を買うのは大きな間違いです。こうした人目をひくワンポイントをつけて建てるのは業者の常識です。しかし乾燥機は便利かもしれないが建物の質とは関係がないし、吹き抜けはかっこうはよくても、そこに吊られた照明器具の手入れに苦労したりします。また外観が個性的な住宅は飽きるのも早い。
 それよりも重要なのは周囲の環境、将来建て替えができるか、建物そのものがしっかりとしているか、ということです。
 また同じ業者が今までに建てた住宅に住んでいる人や、建築中のことを知っている周辺の人に話を聞くのも建物を調べるのに良い方法です。
 必要以上に装飾過多の場合、その装飾の下にある実質を見極め、住宅の本質はあくまでも付属品でなく、建物本来の頑丈さにあるということを忘れないことだ。
 マンションは契約してから入居までに、少なくとも半年から一年近くかかる。その間に資材急騰があると、契約金額を上げることはできないから、どこかで手抜き工事をすることもあります。改装したマンションで床をはがしたところ、中にワラがつまっていたことがありました。オイルショック時の建築だったのです。こうなってくると買い手は企業の信用で選ぶしか方法はないということでしょう。
 新築住宅や新築マンションにこだわって、遠距離の所や極端に狭い敷地に甘んじている人が多いが、同じ予算なら便利でより広い中古を買って改装して住む方が賢い。ことに中古マンションではマンション購入の公庫融資と改装のための住宅改良資金の両方を借りられるケースもあります。中古住宅を購入し、更に転売するケースもふえてきており、周辺の住宅の売買価格なども参考にして良い物件を選ぶとよいでしょう。
 建物の価値は年々下がりますが、土地は遂に年ごとに上がる。だから中古住宅は土地の価値を考えて選ぶのがポイントです。しかもよく調べないと、いざ建て替えの時になって建ぺい率の問題で、現状より狭い住宅しか建てられないケースもあり、要注意です。
 というのは、分譲当時は周辺に空地があり、業者はそれを借地として申請して許可を取り住宅を建てることがあるからです。つまり、借地を加えることで、実際の土地よりもはるかに広い土地として申請し、実際は自分手持ちの土地一杯に住宅を建ててしまう。
 したがって周辺にすっかり家が建ってしまった現在では、もう借地申請は効かないので建て替えは実際の土地に合わせた建ぺい率で建てることになります。こうなると、現状よりはるかに狭い家しか建ちません。
 こんな住宅を購入すると、売りたくても購入時の値段ですら売れなくなります。中古住宅を購入する時は、その土地で建て替えられる住宅の規模を十分チェックすることです。
 どうしてもいい間取りが見つからない、と悩んでいる人に、私は重要なのは間取りよりも面積であるといいたい。マンションなどの広告を見ても、面積よりも何DKといった部屋敷が大きく書かれていますが、家の財産価値は面積にあるのだし、面積さえ確保されていれば間取りはどうにでも変えられます。何DKといった部屋敷で家の大きさ、価値を判断しない眼の確かさこそが私たち買い手に要求されているということでしょう。
 マンションを買うなら南向き、と主張する人は多い。眺望もまぶしくなく楽しめます。最近では空調設備も整っていて北側でも寒くないし、洗濯物は乾燥機が乾かしてくれます。昼間は人が出払う勤め人家庭では昼間の日光は必須条件ではないはず。日光浴は日曜の公園で十分、という割り切り方も必要です。

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