マンションを選ぶ

 中古マンションを買う時、築後何年なら安心かと尋ねられますが、一〇年以上のものは要注意です。コンクリート造りの建物は六〇年は大丈夫といわれていますが、その中で生活するために必要な設備機器の耐用年数は普通一〇年。だから中古マンション購入にあたっては設備機器の老朽化の具合を調べます。老朽化しても十分直せるものなら問題ありませんが、入居者全体の合意がないと修理できないケースもあるから入居者のコミュニティーにも注意が必要だし、取り替えの費用も考慮せねばなりません。
 ただし、マンションの建っている立地条件がたとえば高級住宅地の中であったり、駅から近い至便な場所であったり、マンションがいつまでもスラム化せずに美しく維持されている、などといった要素があれば、築後一〇年でマンションの価値は下落する、という法則は必ずしもあてはまらないのです。

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 中古マンションを購入する時、あそこにはうるさい管理人がいる、と敬遠したらそれは大間違い。入居者の共有財産を管理する人がうるさい所ほどそのマンションの資産価値は高い。自分の家だけきれいにしても全体がスラム化したマンションの価値は低い。となると管理人の良し悪しはわが家の資産価値にも関わってきます。入居者に顛を下げるのでなく、口うるさい位の管理人のいるマンションを選びましょう。
 マンションに入居する前、どうせだからと設計変更する人が多い。しかし、まとめ買いで資材を安く購入し、同じ間取りを流れ作業で作るマンションでは、一つだけ遠う資材を仕入れ、違う設計で工事するとなると、費用は高くつく。しかもあわてて変更箇所を決めるせいか、かえって改悪になる場合も多い。むしろ、少し住んでみて、住みにくい点をはっきり知った上で、壁紙を貼り直したり、手入れをする時にまとめて直すのがいいでしょう。
 せっかく断熱材を使うなら、壁だけではなく床や天井にも入れて、部屋をちょうど魔法瓶のように囲んでしまえば完全です。しかし、問題は窓などの開口部。これはぜひ二重ガラスにして空気の逃げ道を防ぎたい。二重窓だと、ガラスとガラスの間に空気層を作って断熱効果を高めるため、暖房した空気が逃げる量が一重ガラスの半分に抑えられます。
 住宅が予算通りに建つことはまずありません。建て主が希望する間取りで面積が決まると、ごく一般的な常識の範囲内で予算が立てられます。そこまではいいのですが、床材、壁材、便器や浴槽といった設備機器類を建て主が決定する時になると、どうしても良いものに変更していき、予算がオーバーしてしまいます。アクリルの絨毯をウールに変更したり浴槽の品質を上げる、という具合です。予算通りに建てたければ内装材や設備機器が決まっていて変更のきかない規格住宅を選ぶしかないでしょう。
 建築中に何か変更を思いついて、このくらいの変更なら簡単だろうと思うのは大間違い。建て主が口出しできるのは着工までです。一戸建ての場合、契約が成立すると必要な材料は一括して用意されるし、設備機器に合わせて設計図が作られます。そこに変更が入ると、そのために単独で資材を仕入れるのは高くつくし、すでに材料に穴があけられていたら、それは全部ムダになります。着工前にいいたいことは全部いい、その後は信頼して一切を任せるのが賢いでしょう。
 だれもがローンの返済額を決定する時、かなりギリギリの額に設定します。家計費の40〜50パーセントもいっている例も多い。返済にゆき詰り、せっかく購入した住宅を手離さねばならない例も増えている。ローン返済は収入の30〜35パーセントまで、ランニングコストも入れて約45パーセントまでに押えないと危険。ランニングコストは案外かかるものです。また、数年後には修理の費用もかかります。そのために積み立てる余裕ももちたい。
 マンションのモデルルームで寄せ木の床と、絨毯敷とを比べて、絨毯の方が高級と思い込んだら、これは大間違い。
 絨毯が敷いてあると、他に絨毯んを買う必要がなくていいと思う人が多いようですが、実際にはニードルパンチはコンクリートの上に直接貼ってあるケースが多い。一説には湿気を吸う便利な素材なのだという。しかし肌ざわりも硬く、第一、冷たい。だからもう一枚絨毯が必要だし、間にフェルトも必要になるから案外高くつく。
 一方、寄せ木はコンクリートの上に下地を組まなければならないから手間も材料もかかっているし、床にワックスをかけておけばつやも出て、絨毯は置き敷きだけで足りる。絨毯なら何でも高級、という考え方では思わぬ失敗をしてしまうから、くれぐれも要注意です。
 マンションは一つの大きな空間、つまり一つの大きな箱と考えられ、マンションそのものの構造にかかわる壁面を除けば、中味はどのようにも改造可能です。ただし、住み替えを考えている人は売る時の事もあるから、大幅な改造は避けた方がいい。マンションの改造は役所の確認申請をとらないで行なわれることが多い。それだけに、レンジとレンジフードは何惣離すとか、レンジの左右15cmは不燃材を使うといった建築上の決まりを無視してしまったりするから要注意です。
 これらは集合住宅の火災を防止するため、新築時に厳しく義務づけられており、改造時にも守るべきルールです。最近は内装を専門的に請負うインテリア業者も多いので、そういう規則がわかる業者に依頼することです。
 水回り設備など、各戸の設備機器をとり替える場合は、既存のガスや排水管の接続に十分気をつけなければなりません。

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