設備機器を選ぶ

 住宅を手に入れた時、家具も揃えてしまう愚は絶対に避けたいものです。予算が足りないのに安物で我慢して一通り揃えたとしても、長い年月の間に必ず気に入らなくなるはずです。あるいは建築中に家具の売り出しがあると、つい買ってしまい完成まであずかってもらうケースもありますが、これが安上がりに思えても意外に失敗することが多い。なぜなら建築中の家はまだ、床も天井も壁も仕上がっておらず、どんな雰囲気になるのか素人にはほとんど見当がつきません。また図面では分かっていても、実際に立体になってみないと本当の広さは実感としてつかめないものです。このように住宅の出来上がりが皆目分からないのに家具だけは先に決めてしまうのは間違いです。
 はじめは手持ちの家具を使って、最低一年は家具を買わずに住みながらゆっくり買い揃えていく、これが本当の意味での利口な考え方です。

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 新しい台所にオーブンレンジを置きたいという主婦の気持も分かりますが、最初から買わないで、とりあえず少し様子をみてみることをお勧めします。ガステーブルとオーブンを別々に組んで使えるものが市販されているから、ひとまずガステーブルだけを買い、下部は収納スペースにしておいて、どうしてもオーブンが必要だと思ったら買い足してそこに入れればいい。レンジの下は鍋類の格好の収納場所で、使わぬオーブンでふさいでしまうのはもったいない。
 三路スイッチや調光器は設計段階から組み込むと便利で省エネにも役立つ。三路スイッチは階段の上と下、寝室の入口と枕元という具合に二ヵ所でスイッチを切れる。これは、キチンと場所を確認して配線工事をしないとダメ。調光器はスイッチボックスがあれば、いつでも取り付けられるし、ダイヤル操作で光量を調節できるから、省エネにも部屋のムードアップにも効果が大きい。
 設備機器を選ぶ時は、その機器の価格と設置費用、つまりイニシャルコストばかり心配するのでは片手落ち。本当に太切なのは、設置するときの値段より、これから使う間にかかるランニングコスト(燃料費や修理費)です。そこを押えておかないと折角便利な設備をつけても維持費がかかりすぎて、とても使えない、という馬鹿げたことにもなりかねません。
 両方の費用が自分の予算に合うか、十分な吟味が必要です。
 床暖房は全室すべて行なう必要はないが、居間、台所、子供部屋や老入室には向いている。一般の暖房は窓を開ければ空気が逃げていくが、床暖房だと輻射熱だから窓を開けても暖かさが損なわれません。また、人間は腰から下だけを暖めると、寒さを感じないうえに、顔だけが上気するということもないので老人、子供には適しています。
 床暖房とひとくちにいっても、床下に配管して温水を流すタイプ、面状発熱体をスチールのパネルに入れてつなぐ電気床暖房などがある。温水の場合は配管工事が伴うので、既存の住宅やマンションでは難しい。
 一方電気床暖房だと12mmほどの薄いパネルを敷くだけだから、どこにでも設置できる。電気はふつうランニングコストが大きいと思われがちですが、使ってみると、ガスのクリーンヒーターと同じくらいしかかりません。決して安くもないが、高くもないといえるでしょう。
 部屋の暖かい空気は窓から逃げる率が一番高い。この問題はどう解決したらいいのでしょうか。単純に考えると窓面を減らせばいいのだが採光面積が足りなければ建築確認申請で建築許可がとれない。だからはき出し窓は少なくし腰窓を活用する。あるいは、窓を二重にするのは費用もかかるが、効果も倍。最近では住宅金融公庫の融資も、断熱材の装填、二重窓の採用いずれも割増融資がうけられます。
 冷暖房機や換気扇は収納棚の内に組み込んでしまうと、部屋がすっきりと見える上に、それまでは利用できなかった、機器類の上のスペースも収納に使えて好都合です。
 FF式クリーンヒーターや冷暖房両用電気機器など、床置型でもほとんどが温風を放出する仕組みになっているので、安全面でも、問題はない。ユニツト棚にも組み込めますが、注文の時には細い横さんで機器類を隠し、風が放出されるようにします。
 トイレにコンセントが一つあると、とても便利です。パネルヒーターや暖房便座で血圧の高い年寄りの事故も防げるし、冬も快適。今、その必要がないからと、コンセントを取り付けないと、後で必要となった時、思わぬ大工事になり費用もかかります。便座などの機器は後で買うとしても、新築の段階でまとめて取り付けておけば、後々必ず役に立つから忘れずに。
 新しいマイホームに引越す時や、家を建て替える時はいらない物を処分するよいチャンス。ただし一度にまとめて捨てると、量も多く特別の費用もかかる。むしろ、日数はかかるがマイホーム計画を始めた時点で、不用品と必要品を選り分け、徐々に捨てていく。これは捨てるということだけでなく、いかに自分かいらない物を沢山持っていたかを知り、自らを戒めるよい反省材料にもなるでしょう。

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