ツーバイフォー工法

ツーバイフォー工法は、正式には枠組壁工法とよばれ、アメリカやカナダで発達、普及した工法で、昭和四九年に建設省告示によって一般的な工法とみとめられました。これがツーバイフォーのオープン化で、この工法で誰でも住宅を建てることができるようになったわけです。
建て方としては、基礎、土台の上に床盤を張り、木の枠組みに構造用合板などを張ったパネルを建て上げてゆくというものです。つまり、このパネルが構造体として力をもっているわけで、耐力壁方式、柱のない家、などともいわれます。
この工法の特色としては、まず、使用する木材の断面寸法の種類が、二×四インチのものを中心とした七種のものに限定されていることです。在来木造住宅(軸組工法)に用いる構造材が一〇〇〜一五〇種類にのぼるのに比較して、ツーバイフォーでは種類がきわめて少ないので、施工が合理的で、やりやすいことになります。
次に、接合方法がクギなど金具が用いられることです。軸組工法では、接合方法は主としてミゾ、ホゾ、欠込みを中心に行なわれ、この方法が大工の高度な技術を要するのですが、これに対してツーバイフォーでは、クギ打ち接合なので、それほど熟練した技能は必要ありません。

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この工法は、アメリカで普及した木造住宅の工法ですが、この工法が日本に導入された第一の背景は、住宅の大量建設に適合した工法であることです。日本の住宅需要はきわめて旺盛で、大量建設の必要にせまられています。ところが、日本に伝わる軸組工法では、とくに熟練した技能者が不足しているため、大量建設に対応することが難しくなってきています。そのため、木造についての新しい工法が求められ、ツーバイフォーの導入となったのです。
第二の背景として、この工法が、建築の合理化、コストダウンに役立つ工法であることです。この工法は、用いる木材の種類は少なく、クギ打ちで施工されますが、このことによって施工がきわめて合理的に行なわれ、工程管理などもスムーズに進められます。したがって工期も早く、コストダウンの可能性も十分にもっています。
第三の背景は木材の需給関係です。日本の木材需要の大半は外国からの輸入にまっているのですが、なかでもアメリカ、カナダからの輸入が主です。しかし、これらの国々では近年、木材を原木のまま輸出することを禁ずる傾向を強めています。特にカナダでは輸出するものはすべて製材してから輸出するようになっています。
ところが向こうの製材寸法は、二×四インチを中心とした数種類のディメンジョン・ランバー(きめられた大きさの木材)とよばれるものですから、日本でも向こうの工法であるツーバイフォーエ法を導入することが最もで経済的、合理的であるわけです。
しかし、北米大陸に普及した工法を、そのまま日本に導入することについては、いろいろな問題点があるのは当然です。
まず、湿気の少ない北米の工法をそのまま導入しても、耐久性、居住性などの点で問題があるかもしれません。こうしたことに対応するために、建設省告示による技術基準では、これらの材料、資材の処理、選択は厳しく制限しています。
また、開ロ部の少なさや気密性の高さをあげる人もいます。耐力壁方式だから開口部が少ないというのですが(技術基準によると一つの開口部は四m以内という制限をもうけている)、しかし開口部が四m以内というのは、必ずしも小さいとはいえませんし、通風、日照、採光の上でデメリットになるほどの制限ではありません。気密性が高いことも、これは現代の住宅に求められる性能でもあるし、それによって起こる結露現象や空気の汚れなどは、断熱材の使用や換気設備によってカバーすることができるでしょう。
さらに強度の点、たとえば地震や台風に丈夫かという疑問もありますが、アメリカ大陸で心西部は地震多発地帯ですし、台風に劣らぬハリケーンなども頻発しています。特に風に対しては、接合金具としてハリケーン・ストラップというものが用いられていますから、その点での心配はあまりないようです。
このように述べると、構造上まったく問題ないようですが、いずれにしても日本にとっては、新しい工法ですから、数多く建てられ、人が長年住むうちには、いろいろな問題が出てくることも考えられます。また設計上も柱が見えない工法だけに和室にはしっくりしない面があるかもしれません。こうしたことは、今後の経過のなかで解決されてゆくべき課題です。
ところで価格の問題ですが、この工法は合理的でコストダウンの可能性はありますが、現時点ではまだ大幅なコストダウンの効果は現われていないと見るべきでしょう。今後、部材、資材の流通がスムーズになり、大量に建設されるようになれば、コストダウンの効果心ハッキリ現われてくるでしょう。最近はこの工法の建売住宅に力を入れる業者もふえています。

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