浴室や洗面所と便所

 旅行して旅館やホテルに宿泊して、この部分の設備が整備しているかどうかが一番気になったものです。近頃のホテルならば、この部分はユニット形式のものが増えたので、大体平均化して不愉快な思いをすることも少なくなりました。

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 ユニット形式のものも、ホテルの一部屋とか西欧の住まいの伝統のように一寝室に必ず一ユニットならば問題はありませんが、日本の習慣上これらを夫婦以外の家族と共同で使用することを考えると、浴室と便所とそれぞれ独立した一室になっている方式が便利です。特に浴室は、給湯設備の完備していない時代には、風呂を沸かすことが面倒な仕事だったので、焚口は台所の勝手口に設けたが、簡便な給湯方法が開発されている現在ではそれ程設備場所の制約はありません。しかし、家事を能率的に処理することを考えれば、台所とかユーティリティに近接していた方が便利です。水を使うという共通点からいってもその方が経済的です。
 入浴の形式を、西欧式の深さは浅いが長目の寝バスにするか、日本式の六〇センチぐらいの深さで比較的せまい浴そうにするかは、習慣や好みによることになります。両者折衷の、寝バスよりも深さが深く、長さのややつまったものが比較的喜ばれている。しかし、これは場最も多くなるので、やや贅沢であるがゆったりして気持はよい。折衷式のものでも、和風浴そうの場合でも、ある程度の広さのある洗場で体を洗うという、在来の習慣を前提としてのことです。
 寝バスの場合は、当然浴そうの中で体を洗って、一回ごとに湯をすてることになります。この場合には洗場の必要はない。
 和風浴そうの場合は、浴室の中に洗場を設けるので、どうしても洗面所を別に設けないと床仕上の関係でまずい。洗面所の床が湯でぬれていてはまずいからである。便器を設ける場合はなおさら防水上むずかしい処理をしなければならないので、併設は無理です。
 便所は、住まいの広さにもよりますが、家族用に奥に一ケ所と玄関近くに客用を設けたい。この客用便所は贅沢のようですが、プライバシーの確保という、動線処理のことを考慮にいれれば、家族にとって大変具合のよいものであることは前にも述べた通りです。
 水洗便所はほぼすべて普及したようである。と同時に、和風型大便器は腰掛式洋風大便器に徐々に移行しつつあるようです。

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