住まいと住み方

住まいも住み方も、基本的には暮らしのあり方、生活様式に規定されています。しかし社会体制の変革や生活の向上が、ただちに住まいや住み方の変化となって表れるわけではありません。一旦建築された住まいは、容易なことで経済的にも気分的にも変更をゆるしません。また住み方も一旦慣習化されれば、変化に対して大きな抵抗となります。そしていずれは変化していくとしても、住まいと住み方ではそのテンポが大きく食違います。このような住まいと住み方は、一体どのような関係の下に変化していくのでしょうか。その発展のあとを追るために、ある生活様式に対応した住まいと住み方があるとします。しかし社会の絶えまない発展が、人々の生活の変化を呼び起こします。その発展変化のなかから生み出された新しい生活要求は、その時まで体系化、様式化されていた住み方の一部に質的な変化となって現れ、それが既存の住まいに対する矛盾、様々な不便さを生み出し、この矛盾の解決として新しい住まいの創造が追求されます。

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間取り

新しく生まれかわった生活の内容が、それにふさわしい形式、生活の容器を求めて、旧い容器を打ち砕こうとするのです。このようにして得られた住まいは、今度は逆に従来の住み方とは質的に異なった新しい住み方を要求し、部分的にだけ変化した従来の住み方との間に矛盾を生み出し、その解決として新しい住み方が形成されます。そしてこの新しい住み方が、生活の要求に合致しているかがチェックされ、それにあわせて新しい住まいが修正されて新しい住まいの中で新しい住み方が定着してはじめて、住まいの創造は完結します。
しかし社会の絶えまない発展が、人々の生活要求をさらに発展させ、住まいと住み方の間に新たな矛盾を生み出します。このようにして、住まいと住み方は弁証法的に発展しつづけます。
住み方はこのように、基本的には生活様式によって、そしてより直接的には、住まいの在り方、つまり住空間の構成によって規定されます。また歴史のある時点においては、その時代の社会生活をより円滑に営んでいこうとする要求にもとづき、住み方は礼法やエチケットとして規範化されます。こうして自然発生的に形成されてきた住み方は、規範化されることによってより確固とした存在となります。しかし一方で最も変化をうけやすいのが住み方であることも事実です。特に社会や生活の流動が激しい時代には、今まで体系化されてきた住み方が絶えず変質を迫られ、またそれが住まいの変革のきっかけとなります。住まいと住み方は、このような関係のもとに相互に規定されています。

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