整理収納

物の流れの基本的なサイクルは、使う、再生する、整理、収納するの3段階であり、その消耗度の速さによって、サイクルの一部分だけを通るか、あるいは何回も通るかが決定されます。例えば生鮮食料品は、買ってきて使う、ともはや再生はきかないため、再生のプロセスは通らないで拾てる方にいってしいます。しかし、調理や食事の時に用いられる食器類は、使えば再び洗ってもとの場所に戻すことにより、その食器がこわれるまで、あるいはデザインが気にくわなくなるまで、何回もサイクルをまわりつづけます。肌着は、着て、汚れれば洗濯をして、また収納するといったプロセスをくりかえします。これらの食器や肌着などは、いずれも1回使えば必ず再生が必要となるものです。そして役に立たなくなった肌着を利用して雑巾をつくったりするようなものの機能の転換は、他のサイクルヘの移動と考えられます。しかし1回や2回使ったぐらいでは、それらの持つ機能がそこなわれないものも多く、一般に道具類などといわれるものは、何回か使ってはじめて手入れが必要となるものであり、その場合は普段の再生のプロセスは、ごく簡単なこととなります。

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間取り

整理収納とは、このような様々な性格を持つもののなかから、必要とするものを必要な時にすぐ使える状態に常にしておくことであり、したがって、上のサイクルをいかにスムーズに回転させるかということが重要な課題となります。このためには、まず第1に、物の配置場所が常に一定でなければなりません。
しかも物は、使う、再生する、収納する、といったサイクルを描くものであるため、物の場所は、各々のプロセスに対応した場所になければなりません。例えば再生のプロセスが大きな比重をしめる衣料品などでは、洗濯されたものの収納場所が、衣料品別に、あるいは着用者別に決められているだけではなく、汚れものの置く位置も決められている必要があります。また新聞などのように、一度読んでしまえばあとは包み紙などに機能転換して別のサイクルに移るようなものは、読む前と読んだ後では、当然その場所を変化させなければなりません。再生のプロセスが極めて簡単な場合は、元の場所に戻せばよいために、収納場所は使う時のことを考えた一つのところで十分です。
物の置場所は、住み方が変われば、当然それにともなって変化し、また変えねばならないものです。しかし、相対的には、このようにある一定の期間定まった場所が必要とされます。しかもそのものと場所は、住み手のすべてが熟知していることが条件でなければなりません。
第2に、置かれた物は、使用頻度の大きいものほど、使用、再生、収納の間隔が短い方が望ましい。それも単に平面上の近接さだけではなく、使うときの動作に対応した立体的配置、収納が要求されます。しかし、使用頻度が少ないときは、楽にとりだせるといった動件側の要因よりも、はやくもののありかがわかるような収納の方が重要です。
第3は、収納空間をできるだけ効果的に利用するために、物の形にあわせた収納家具を用意すること、あるいは、収納家具にあわせて立体的に物を収納することです。
第4は整理収納を家族のなかの特定の人、主として主婦に集中させないで、みんなが分担して実行することです。散らかし専門の人と片づけ専門の人がいるような住まいでは、片づけ専門の人がよほど頑張らない限り整理を全うすることは難しい。分担の方法は、使ったものは必ず元のところへ戻すといった簡単なことからはじめて、自分の部屋は自分で、みんなの部屋は順番でといった責任体制の確立、あるいは掃除は夫、食事の後片づけは妻、洗濯は長女といった内容別の分担等々、その方法は様々なものが考えられます。

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