プレハブ住宅の生産と販売

個人を中心とする一般需要者に対して新聞、テレビ、カタログそして実物展示など、各種媒体を通じての宣伝活動が行なわれています。セールスポイントは以前はもっぱら価格と工期に置かれていましたが、近年では質の良さと設計の豊かさを強調するように変化しています。これは需要者のプレハブに対する態度の反映で、プレハブかどうかよりも質の問題が中心になってきているのです。以上の宣伝活動が一つの背景になって引合いを誘発しますが、引合いの主体はほとんどが需要者本人であり、引合いの経路は直接メーカーヘというのが多くなります。代理店や特約店経由の場合もありますが、これらの窓口は現状では販路拡大の積極的役割を十分に果たしているとはいえません。引合いによって、メーカーと需要者との直接的な接触、交渉が開始されます。

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需要者が施主としての立場から提示する種々の希望や条件にメーカー側が応接する打合せ業務は、メーカーにとっては、引合いを単なる引合いに終わらせるか、契約にまで到達させるがの分かれ目であり、施主にとっては自己の希望条件を建築的にも経済的にも有利に実現する好機です。打合せの内容は、土地、資金に関する相談から設計、見債りの話合いにまで及びます。ここではプレハブ企業は不動産業、金融業的機能も果たし、実際に宅地も供給します。土地、資金のめどがついて初めて住宅の話合いに入ります。カタログどおりの注文をする施主がきわめて少なく、カタログに示された標準の設計、仕様に対して、一定の変更が当然のこととして予想されていることは重要です。メーカーとしては標準設計どおり注文されることを理想としますが、プレハブ需要が全住宅需要の中で数%のシェアにも満たない現状では、メーカーは相当程度まで施主の希望に譲歩せざるをえません。しかし設計変更の範囲は平面や仕上げの変更および付帯設備の追加などに限られ、工場生産される部材の規格変更などにまではもちろん及びません。
価格は最も重要な契約内容であり、打合せ業務も最終的には価格決定にしぽられます。プレハブの場合、標準設計に対する価格が建前としては不動の基準とされるため、在来の請負工事の価格に比べれば素人の施主にもわかりやすい。一方で価格はあくまで相対の取引きであるため、カタログに定価があっても多少の値引きがないわけではありません。
打合せの結果は応接の営業部員などから設計、工務担当者へ回付され、設計、見債りの手直しが行なわれます。その手直しを施主が認めたとき契約締結となります。引合いから契約まで短いもので2カ月、長引けば半年以上を要します。
発注が確定すると、施主とメーカーまたは代理店との間に契約が結ばれます。建売りの場合は分譲契約、施工を伴う場合は工事請負契約です。後者では契約書の内容は、当事者、施工物件、工事場所、工期、引渡時期、請負代金、代金支払方法などであり、これに設計図、仕様書、見積書が添付されます。
現状では受注を待って部材製作が始まるといった方が妥当であるため、生産計画も見込計画ではなく一定期間の受注量に対する実行計画である場合が多く、フローチャートにある在庫は実質的には出荷残の意味です。出荷指示と施工指示があって着工となります。鉄骨糸ではメーカー直営が多いのですが、木質系、RC系では専属化した下請業者に施工させる例が多くなっています。工事が完了すれば工事代金と引換えに住宅の引渡しが行なわれます。
プレハブ住宅の生産、販売は、プレハブ住宅メーカーを中心とする多くの関連主体の業務分担によって行なわれています。この周囲には不動産業者や金融期間、さらには政府期間も存在して、プレハブ事業の発展に不可欠の役割を演じていることはいうまでもありません。

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