インテリアと室内設計

住宅設計という分野で、室内設計という仕事が新しい独立した技術として認められてからまだ日が浅く、北米の住宅が材料生産や設備系統の集約や、間取りの固定という安定した技術体系の上にたって、次にどのようにして、個人差を表現していくかという技術を、住宅産業の中につくり上げてきました。これらはこれから触れるインテリア上いう概念とやや近いにしても、基本的にいって内部の構成は、一たん外構、設備のシステムが完成した枠の中で行なうという前提があるといえます。計画を段階別に分けていえば、間取り、構造、設備計画の前段階がすんで、第2段階として内部設計が始められます。したがって、表面材料を何にするか、部屋別の色彩計画はどうなるか、家具調度との取合せはどのように考えられるか、費用の分配計画はどうなるか、最後に、絨緞、カーテン、壁紙のトーンや、模様や、肌ざわりをどうするかという順序になって行きます。北米の建売業者の室内設計仕様には、さらに暖炉、石積みの壁、シャンデリヤ、テラスに連続していく石張の床等の装飾的なアクセサリーが追加されています。

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間取り

インテリア計画という概念は、かなり別のひろがりをもったものだと思われます。上記したものが、室内装飾計画という言葉に近いとすれば、室内計画とは何を指すのでしょうか。住まいの個性化という方法を、人間がたえず接触している空間の内側からたしかめようということです。
標準化という概念が個性化に対立しているとしてみると、標準化は工業体制部品体糸に連繁してでてくる一連の現象です。日本でも、過渡的には標準化そのものが住宅計画の主題であった時代は必要でした。しかし画一的な幾何学空間という終点に住宅の内側がおちこんでいくことへの反撥は、一方で人間側からの発想として提案される必要がありました。
住まいというものはこうだという定見が現在の日本では多元的になりすぎています。そのため、自分の家は何か他人と違うという感じを持っている場合が多いのですが、実は住宅事情がある到達点に至るまでの中間段階にある故の混乱のせいです。つまり、住宅そのものが標準的やがては画一的になることの恐怖心ほどにいたらぬ、いわば心理的な小康状態が、1戸建の住宅の持主の心理には多いのではないでしょうか。そのためには、人間の創意という手の入った水準を早く示して置く必要があります。
住宅設計は平面計画、全般的な印象、室内計画という段階を経て、手入れがされていきます。しかし、第3の室内計画は、目下のところ第2の全体的印象という本格的な意匠を省略して,まず手頃な目擦として設定されていく可能性の方が大きく、このような目標設定は究極的な目標からすると半端ですが、室内装飾と考えられます。雑誌などでは、室内の設計だけを発表する傾向がすでに出てきて、一種の密度を上げることに成功しています。ただ、レイアウトの美しさを見せることにとらわれすぎています。ほんとうの空間性や機能性を発揮しているかどうかを判断する基準が必要です。室内設計は人間の生活感情と密着した秘められた感覚的なものをひき出す仕事でもあります。秘められたというのは、意識的に隠されたものではなく、当然、人間の未だ開拓されてない心理や、説明のつきにくい情緒を指しています。そこで、さきほど出た空間的なスケールでは、どのように整頓された生産的空間を破るかがはじめに問題となりまか。
次には、材料、その肌ざわり、視覚、あるいは物の奥にある深い関係を直観的に感じとる能力が、無意識に求めている、ものの扶序づけ組合せという作業があります。この作業には人間の触れ、感じ、行動し、休息するための家具類も入ります。そして最後に、住まいの中に物込まれる多くの2次的なエネルギー、水、熱、光、音などをどのようにコントロールし、物との関係におき直すかという作業があります。
第3に属するものには、材料の性能的な検査も必要なら、音や光や、エレクトロニクス系の情報すらもその範囲に入れておかねばなりません。

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