塀による日照妨害

隣接して高い塀が設置されることによって、日当りが悪くなることがあります。この日照妨害を回避するためには、設置工事完成前であれば塀の設置工事の差止めを、完成後であれば塀の撤去を求めなければなりません。塀の場合には、工事期間が短かく事前の差止めが時間的に難しいことから、完成後に取壊しを請求する形態が多くなります。裁判所で塀の設置工事の差止請求や撤去請求が認められるためには、日照妨害によって被害者が受ける不利益の程度が受忍限度を超えていることが必要で、建物建築によって日照を妨害される場合と基本的な考え方として変わりありません。しかし、日照を妨害するような高い塀の必要性や有用性は、建物の場合より一般的に低く、被害が同程度であれば建物による場合より差止めは認められやすくなります。また建物による場合では、完成後の取壊し請求はほとんど認められませんが、塀による場合では、建物に比較して、その取壊しが経済的にも技術的にも容易で、かつ経済的価値や機能的価値が低いことから、完成後も撤去請求が認められる可能性は十分あります。
差止請求や撤去請求の実際の判断では、被害の程度や加害の回避の可能性などの受忍限度の判断要素を総合して受忍限度を超えているかどうか判断されますが、塀による場合では、被害の程度が最も重視され、設置の目的、有用性や加害者の害意の有無なども建物による場合より重視され、一方地域性はあまり重視されず、日影規制違反の間題は生じません。

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