道路工事で私道の水道ガス管が壊されたとき

水道管が埋設されているところで、県の道路工事が行なわれていましたが、突然附近一帯水が出なくなりました。道路工事をしている業者に交渉しましたが、修理費用を負担してくれれば直しますとのことです。費用を要求されるのはおかしいと思いますが、どうしたらよいでしょうか。
水道管には、水道局の費用で公道に埋設された配水管(いわゆる本管)と、私道や個人所有地に、個人の費用で埋設された給水管の二つのものがあります。
前者の配水管は、水道局のものですので、その保全管理は水道局が行ないます。ですから、もし配水管が破裂したときには、その修理は、当然水道局が自分の費用でしてくれますし、たとえそれが道路工事人などの工事上のミスで破裂したとしても、とりあえずその修理は水道局が行ないます。
これに反し、後者の給水管は、私道など個人の所有地に個人が埋設したものですので、いわばその人個人のものということになります。ですから、その保全管理も、その人個人がしなければならず、心し給水管が破裂したときなどは、個人が自分の費用で修理しなければならないことになりますし、これが道路工事人などの工事上のミスに起因したときでも、道路工事人が修理費等をだしてくれないときは、とりあえず個人的に費用を負担して修理をし、後で工事人に損害の賠償をするといった形をとることになります。
ところによっては、この給水管の修理も、水道局がやってくれるところもありますが、こんな場合でも、後でその修理代金を払わなければならないのです。

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本問の場合では、道路工事の業者から、修理費用の負担を要求されたとのことですので、前述の個人所有の給水管の故障ということだと思います。とすれば、あなたの場合は、建築工事や道路工事で、家を壊されたといったときと同じように、不法行為(故意または過失により違法に他人に損害を与える行為)の要件に該当すれば修理費用を道路工事をしている業者に請求できます。すなわち水道の水が出なくなったのが、他人の故意または過失によったこと、水が出なくなったのが、道路工事と相当因果関係の範囲内(通常生じる結果の範囲内)にある場合でなければ、その修理費用を請求できないということになります。
つまりあなたとしては、理論上は、水道の水が出なくなったことが、道路工事をしている業者の故意または過失にもとづくものであること、それが相当因果関係の範囲内にあることを立証しなければならないことになります。
とはいっても、通常の状態であれば、附近一帯の水が、一斉に出なくなるということはあり得ませんので、水が出なくなったことが道路工事に起因していることは、証明しやすいでしょう。ですから、それが道路工事人の工事上の過失にもとづくときは、修理費などの損害賠償を請求できることになります。また、工事人には高度の注意義務があり、工事人の方で過失がないことを立証しなければならないという無過失責任に近い責任を工事人に負わせようとする考えもあり、工事人の責任を広く認めるようになっています。
いずれにせよ水道局の人の立会いを求め、水の出なくなった原因を確かめて、その結果によって、その修理を道路工事をしている業者に要求したらよいでしょう。都道府県の建設業者の取締り、監督にあたっている課(建築指導部建政課や土本都管理課など)に相談し、業者との交渉をしてもらうと効果があります。

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