崖崩れで近所の家を壊したとき

最近分譲地を買いましたが、土留工事が不完全だったために、台風で崖崩れになり、近所の家を壊してしまいました。不動産会社に責任をとってもらえないでしょうか。
民法では、土地の工作物の設置または保存に瑕疵(欠陥)があったことによって他人に損害を生じたときは、その土地の占有者、例えば借地人などの事実上の支配者または所有者は、その損害を賠償する責任を負うべきであると規定されています。本問のように、分譲地の土留工事が不完全だったということが、この土地の工作物の設置または保存に瑕疵があったことに該当するでしょうか。はっきりした判例、学説は見あたりませんが、この土地の工作物については、土地に人工を加えてつくった物であると、地上および地下に人工的に設備された物であるとを問わず、広く土地に接着して人工的につくり出されたあらゆる設備を含むと解釈されています。ですから、分譲地の土留工事も、土地の工作物に該当するものと解釈して差支えなく、土留工事が不完全ということは、土地の工作物の設置に瑕疵があったことになります。土留工事が不完全だったために、崖崩れになり、近所の家を壊したということですが、工事は完全なのに不可抗力で壊れたときは責任が軽減されますが、この損害が土留工事の不完全さにもとづく以上、土地の工作物の設置に瑕疵があるものとして、損害賠償をしなければなりません。そして、損害賠償の責任を負う者は、その土留工事をした請負人やその工事をさせた不動産会社ではなく、現在の占有者または所有者であるとされています。あなたはその分譲地を買ったというのですから、あなたが、その分譲地の占有者であり、同時に所有者であるわけで、当然、損害賠償の義務を負うことになります。しかも、占有者と所有者とが同一人であるときは、無過失責任を負うものと解釈されています。たとえ、あなたがその分譲地の土留工事に瑕疵がないと信じて買ったとしても、損害賠償の責任を免れることはできません。

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以上のように、あなたは分譲地の所有者として損害賠償の義務を負うことになりますが、賠償金を支払った場合、損害の原因についてその責に任ずべき者に対して求償(あなたが被害者に対して支払った賠償金と同額の支払を請求)することができます。この求償の相手方は、土留工事の施工について過失のあった請負人が原則としてこれにあたりますが、工事をさせた注文者である不動産会社も、工事をさせたことについて過失があるとするならば損害賠償責任があり、これに対して求償することができます。
安全対策のしかたとして、土地の購入に際しては、洪水を受けやすい地域、地すべりや崖崩れの起きやすい地域、高潮や津波の被害を受けやすい地域など危険性の高い地域でないかどうかなど敷地の安全性について十分調べておかなければなりません。これには、急傾斜地崩壊危険区域や災害危険区域に指定されていないかどうかを調べるのもひとつの目安になります。一般的には、地盤や地質や地形の条件が良いか、過去の水害の回数は、家屋が密集していて延焼のおそれはないか、宅地は安全性が十分保たれるように造成されているかなどを、地元の市町村役場や地元の人、不動産業者や施工業者に聞いて安全性を確かめておく必要があります。
地表の建築物への影響は、地震の強度、伝達途中の地殻や建築地盤の振動特性などによって異なってきますが、建築物自体の附設上の構造についての基本は次のようなものです。構造財力上主要な柱、梁、床、壁等は荷重や外力に対し、一様かつ有効に働くよう配置する。地震力等の外力に対して無理なく応力に耐えられるよう耐震壁、筋かい等をつりあいよく配置するほか、床版により建築物全休の振れ変形に耐えるようにする。基礎の連結や不同沈下が生じないようにする、などです。

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隣りが境界ギリギリに家を建てている/ 境界ギリギリに家を建てられる場合/ ビル工事と工事前の事故予防対策/ 建築工事のため隣地に立入ることができる/ 地下掘削工事により家が傾いたとき/ 建築物用地下水の汲み上げにより家が壊れたとき/ 工事の繰り返しで地盤沈下し家が壊れた/ 工事人の過失で家が壊れた/ 通行中に工事の落下物でケガをしたとき/ 他人の土地を通さなければ水道ガス管を引けないとき/ 隣りまできている水道ガス管から分けてもらうには/ 工場の地下水の汲上げで井戸が涸れた/ 道路工事で私道の水道ガス管が壊されたとき/ 地下鉄工事で水道管が破裂したとき/ 個人専用の電柱から電気をひくには/ 高圧線が通っている土地を買ってしまったら/ 隣りが盛土したために雨水が流れ込み水たまりになった/ 雨水が隣りから直接注ぎ込む場合/ 他人の土地を通さなければ下水を流せないとき/ 隣地を通っている排水管の修理/ 共同の排水溝の管理費用の分担/ 住宅地の下水が田に流れこんでくる/ 浄化槽が台所の近くに造られたとき/ 共同の浄化槽の管理費用の分担/ 便所の汲取のための隣地の使用/ 違反建築でない建物による日照妨害/ 日照妨害により生計のための鳥が死亡/ 建築協定付の土地を買うと/ 崖崩れで近所の家を壊したとき/ 隣りの失火により家が焼けたとき/ 借家人の失火により家を焼いたとき/ 工事現場の溶接の火花で家が焼けたとき/ 住宅密集地でプロパンガスが爆発したとき/ 危険物運搬車の事故で家が焼けたとき/ 隣りが火事のときに投げ込まれた荷物/ アパートの隣室の音がうるさいとき/ アパートの隣人の失火で家財道具が焼けたとき/ アパートの階上の人の過失で水漏れしたとき/ 分譲マンションの管理費が不当に高いとき/ 分譲マンションの管理会社の変更/ 分譲マンションの屋上は共有/ ペット禁止の特約のあるアパート/ 団地の水洗トイレの管理/ 団地の火事の消火の水で水浸しになったとき/ 分譲マンションの専用部分の修繕/ 近所の商店で共同ビルをつくるには/ 再開発組合の決定に反対できるか/ 共同ビルの立て替えは反対者が一人でもいればできない/ 商業地域における日照妨害/ ビル工事の騒音振動による売上減少/ 隣りの工場の騒音振動で営業ができないとき/ 附近一体の地盤沈下で営業できないとき/ 電光版がビルに遮られて売上損害をうけたら/ 眺望を遮られて商売上の損害を受けたら/

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