ペット禁止の特約のあるアパート

私の住んでいるアパートでは、入居の際の契約で犬猫を飼ってはいけないことになっています。ところが最近入居してきたAは、この特約にもかかわらず平気で猫を三匹も飼っていますので、家主にAの猫の話をしたにもかかわらず何の注意もしてくれません。猫が嫌いな私は、この特約があるので入居したのに家主が何の手段も講じてくれないので困っています。何かよい方法はないでしょうか。
犬猫を飼ってはいけないという特約があるようですが、もし犬猫は飼わない、これに違反したときは契約を解除するというはっきりした特約があるとして、この特約がそのまま有効かどうかは疑問です。子供が生まれたら明け渡すという特約と違って、犬猫を飼わないという特約は有効と考えて差支えないでしょうが、特約違反を理由に賃貸借契約を解除できるかが問題なのです。しかもこの場合、犬猫と一口にいっていますが、犬と猫ではだいぶ違います。アパートの室内で犬を飼うのと猫を飼うのとでは、家主が受ける損害も、また隣り近所に及ぼす影響もおおいに違うからです。猫ならば建物が毀損されることもありませんし、また隣り近所が鳴き声でわずらわされることも少ないでしょう。しかも、そもそも猫を飼ってはいけないという特約は、家賃をいくら払うという約束とは違って、賃貸借契約にとっては、いわば附随的な事項についての約束にすぎません。判例も、近隣に迷惑をかけないという特約は、近隣の居住者に対する道義的責任から加えられた条項で、賃貸借契約にとって軽度な約定違反をたてにとって契約を解除することは妥当でなく、権利の濫用として許されないといっています。

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本問の場合、特約が有効かどうかということは、実はどうでもよいことなのです。特約が有効だとしても、家主が解除権を行使しなければそれまでのことだからです。たしかにあなたは、この特約があるからこそ借りうけたのでしょうが、だからといって、家主が解除権を行使しないのにこれを強制したり、代位行使したりできるはずはありません。かりに錯誤(重大な思い違い)を理由に契約を解除するとしても、あなたが立ち退く結果になるだけでしょう。
何分にも相手が猫のことですから、鳴き声がやかましくて睡眠をさまたげられるとか、その他生活を妨害されるといったことはふつう考えられません。あなたが特別に猫ぎらいで、猫をみたり鳴き声を聞いたりするとジンマシンがでるといってみても、損害賠償の請求さえ考えられません。猫を殺したりすれば、刑法上器物損壊罪で三年以下の懲役または罰金、科料が科されたり、民法上は不法行為(故意または過失により違法に他人に損害を与える行為となり、損害賠償を請求されかねません。
いまさら猫を好きになれといっても無理でしょうが、他にこれといった解決方法がない以上、猫のことなど気にせずに生活するよう心がけることです。
ちなみに住宅公団や住宅供給公社などの賃貸住宅では、使用規則や細則で犬猫飼育禁止が定められていて、違反すれば役所から注意されます。

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