不燃材料と準不燃材料と難燃材料

 住宅の内部で火災が発生すると、火はまず天井目がけて垂直に上がり、つぎに天井面に沿って横に走ります。その早さは、驚くほど速い、とくに台所、浴室など火を扱う部屋の内装材は、容易に燃えない、熱を伝えない材料を使いたい。
 こういう室の仕上材は、見ばえよりもまず防火・防水的な実用材がよい、とくに火を使う室は、モノをにたきするときの水分が天井にふきつけます。デラックスな天井とばかりに台所兼食堂に高価な吸音テックスをはったところ、火には燃えなかったものの水分でボードがふくれ上がり、新築後数年で天井が凸凹になった住宅の例があります。
 こういう室の天井は「防火・防水的で、かつ耐久性のある材料を使う」のが鉄則です。
 その点では、石綿板またはフレキシブル板の上に、ビニールペンキのローラー仕上げをおすすめします。油煙でうす黒く汚れれば、簡単に洗えるし、塗り加えが効く、色も白いものは避け、クリーム系統のものが汚れが目だたず、好適です。

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 木造2階建住宅で1階に火気使用室(調理室・浴室をいい、冬季にガスストーブやこたつなどを一時的に使用する室は除く)を設けたものは、火気使用室の壁と天井の部分は、必ず不燃材料か準不燃材料を使用する。両材料の値段は、わずかしか違わないから、より防火的な不燃材料を使いたい。
 不燃材料は、通常の火災に対して、溶融または赤熱することはあっても、燃焼の現象を起こさない無機質の不燃性の材料(外部の仕上げ用材を除いて有害な煙・ガスを発生しないもの)があります。
 具体的には次のようなものがります。
 コンクリート、れんが、かわら、石綿スレート、岩綿、鉄鋼、ガラス、アルミニウム、モルタル、しっくい、パーライト板、金属板、不燃石膏ボード、石綿セメント板など
 準不燃材料は、通常の火災に対して10分間だけ火熱に耐えるもので、不燃材料に準じて防火性能を有する材料をいいます。
 具体的なものを次に示します。
 木毛セメント板、石膏ボード、木片セメント板、塩化ビニール樹脂金具積層板など
 難燃材料とは、通常の火災に対して6分間だけ火熱に耐え、準不燃材料よりは防火性能は低く、難燃性を有する材料です。
 具体的には次のようなものがあります。
 難燃合板、難燃繊維板、難燃プラスチック板、パーティクルボード、硬質繊維板、軟質繊維板、メラミン樹脂化粧板など
 上記の3種類の材料は、いずれも日本工業規格による加熱試験に合格したもので、国土交通大臣が認定します。
 いままでの防火材料の試験は、耐熱試験だけでしたが、新建材による人間の煙死が問題になってから、準不燃材料・難燃材料は、煙の濃さと同時に煙の成分による有背院の有無もチェックされるようになりました。
 各材料には防火材料の認定ラベルが表示されています。素人は、仕上材料が不燃か準不燃かの判定はむずかしいので、現場施工後、施工した部屋一室につき、壁・天井にそれぞれ2ケ所以上の認定マークをはりつけなければならない規定を施工者に問 い、そのマークをみて確認するようにします。
 設計図面上の火気使用室の天井・壁の仕上村には、どこそこ製品の不燃材料名と認定番号を記入することになっています。
 各メーカーの某製品が、三種のうちのどの防火材料にランクされるかは、日本建築センター発行、耐火防火構造・材料等便覧の中より探し出します。たいがいの設計事務所や請負会社は常備しているはずです。

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