室内の天井高さと床高

 室内の天井の高さは、住宅のたて方向の断面の基準となる位で、2.1mとします。これは最低位で、標準的な天井高さは、2.4m〜2.6mです。
 和室の天井高さ=内のり高さ(出入口の高さ)cm十(たたみ数×10)cm
 洋室の天井高さ=和室の天井高さ十10〜20cm
 以上の値を目安にしてもよい。
 洋室は和室よりも天井高さを高くします。坐式生活と立式生活の違いです。しかし和室の場合、たたみ数によって部屋の天井高さを変えることは,大工さんにとっても仕事がしにくいでしょう。室内の統一をはかる意味で、和室は2.4m、洋室は2.5mと決めるのも手です。和室は天井高さよりも窓高の低さによって水平方向の広がりを、洋室は天井高さによって、垂直方向の広がりを感じるものです。

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 天井が低いと、暖冷房費は安くつきますが、何か頭を押さえつけられそうな感じがするし、みるからに貧相な室にみえます。
 上等な家になるほど天井は高い。むかしの大名屋敷の天井は3m前後もありました。武士としての権威を跨示し、室内で自由に刀を振り回せる空間を確保したからです。
 室内で天井高さが異なる場合には、天井高さはその室の平均高さで測ります。
 床高(床下の地盤面から、床仕上げの上端までの距離で、和室であればたたみの天まで計る)は、最下階の床が木造の場合には45cm以上とする。
 高温多湿の日本では、木材を腐朽とシロアリから守るためにも床下の換気をじゅうぶんはからなければなりません。
 そのためには、床高は高ければ高い方がよい。正倉院の校倉造りや南国の高床造りを思い出しましょう。
 普通の居宅で50cmの寸法はほしい、通風・換気は、風の入口があっても出口がないと効果は発揮できません。
 法規では、コンクリート製布基礎の外局部の長さ5m以下ごとに、面積300cm2以上の換気口(ねずみの侵入を防ぐ設備をする)を設けると規定しています。
 実は、この数値も低すぎる値です。だいたい、一室に二つの外周換気口は必要だし、その大きさも400〜500cm2はほしい、内局部の換気口は外局部のそれより一回り大きくします。
 換気口の位置は、平面図を検討して風が流れやすいように、なるべく対称な位置に設け、強度上柱の真下はさけます。
 なお、木造の床下をコンクリート・たたきなどで覆った防湿上有効な措置をした場合は、床高の制限はありません。近年の建売住宅では、この方法で床束をはぶき、根太をコンクリートたたきの上に直接のせて床板を張っている例があります。
 床下はやはり、大人が腹ばいになって動くことができる空間は欲しい。昔の住宅は借家でも床は高かった。
 床下の換気口の近くに物や空瓶・から箱をおいて、空気の流れを遮断している例をよく見ますが、これはやめましょう。
 とにかく、木は生きものです。風を呼びこみ空気を吸って生きているからこそ、生命が持続できることを忘れないようにしたいものです。

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